ーーどういった活動をされているんでしょうか。
「音楽家としての権利を守るために活動しています。具体的には『著作隣接権』と呼ぶんですが。
もともと、私たちの基礎になる団体が出来たのは、戦後まもない頃なんですが、その後『スタジオミュージシャンズクラブ(SMC)』という団体が作られまして。世の中に発言していけるように、NPOに進化して、『NPO法人RMAJ』になったんです。他にもミュージシャンの団体はあるんですが、その中のひとつですね。
『著作隣接権』はですね、簡単に言うと、僕らが演奏した音楽を、テレビや放送やステージなどで使用する際に、無料で使用しないでください、ということです。
作詞・作曲家に、著作権があるというのは、皆さんご存じですよね? 演奏を担当している僕らにも権利があるんです。レンタルCDとか、家庭内でのダビングにも、僕らの権利が発生するんです。
レンタルCDは、どれだけ貸されたか各店舗でカウントした数値を集計して、上位1000位までのCDにたずさわった人たち、演奏者、製作会社などに、お金が分配されるシステムになってますね。」

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理事長、篠崎正嗣氏。もちろんミュージシャン(ヴィオリニスト)。

ーー家庭内でのダビングには、どうやって課金されているんでしょうか。
「個々のダビングに課金するシステムの整備は、とても困難なので、録音する機器やCD-Rなど、ハードの価格に含まれています。あくまで高品質な複製が可能な、デジタル方式のレコーダー、DAT 、CD-R、MDなどが対象です。でも機器がどんどん新しくなってしまって、ハードディスクやフラッシュメモリのタイプによっては、新たな対象機器としてメーカーが合意してくれないので、払ってもらえないんですよ。高額ではないんですよ、ひとつの機器に対して数十円とか、そういう単位なんですが。
欧米では、新しいタイプの機器やメディアにも課金されているんです。日本のメーカーも、海外では対象機器として払っているんです。パソコンやハードディスクの問題は、難しいですね。
あと、いちばん困っているのは、違法コピー、違法ダウンロードですね。僕らの演奏、コンテンツっていう知的財産を、違法サイトからコピーするっていうのは、出来れば止めて欲しいですね。
そういうことが続いて、音楽業界が正当に儲からなくなっていくと、新しいソフト制作の予算も削られていって、いいものが出来なくなっていくんです。音楽業界自体が、縮小していってしまいますよね」

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