燃やしているものは草の塊、すなわち

さて、いよいよ本題にはいりましょう。ここモンゴルは草原が多く、少し林も存在するのですが薪はあまり取れません。とりあえず、暖を取るためには何かを燃やさなければなりません。土は燃えませんし、草をむしってを燃やしてもすぐに燃える尽き、自分も力尽きるでしょう。しかし、草原には草の塊が存在するのです、そう家畜の糞たちです。

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草の塊こと牛糞。草食動物は、文字通り草しか食べてません

草を人間がむしったところで全然量が足りませんが、四六時中草を食べている家畜たちが出す糞はまさしく草の塊です。草といえどかたまりになるとそれなりの熱量になります。

牛糞、馬糞は貴重な燃料

それなりといってもはたしてどれくらいになるのでしょう。詳しい計算は省きますが、概算では薪1kgが3000kcalに対して、糞1kgは2000kalぐらいにもなります(現在熱量の単位はJ・ジュールが主ですが分かりやすくするためkcalを使用)。

それがどれくらいのものかというと、水や大気圧の状態で誤差はありますが、かなり大まかに言うと1kcalは1kgの水を1℃あげることができる熱量です。つまり、牛糞、馬糞1kgあれば0℃の20kg(20リットル)の水を100℃まであげることができることになります。これは、かなりのもの。ストーブの温度は300℃ぐらいになります。

しかも、よくできたことにモンゴルは乾燥しているので、いっときは湿っている糞も、空気の乾燥と太陽光のお陰であっという間に乾いていきます。乾いたモノがよく燃えるのはご承知の通りですが、モンゴルでは、自然の力で乾燥できるというわけです。

糞の元になっている草も元は太陽の光で育ったもの、草を食べて羊が育ち、羊が出した糞を乾かして燃えやすくするのも太陽。モンゴルで天が崇拝される理由も納得です。

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遊牧民の家では日常的に馬糞牛糞をつかって煮炊き暖房をしています

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糞集めは子供たちの大事な仕事です

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ゲルの近くに備蓄しています

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