
僕にとって、2010年のブック・オブ・ザ・イヤーは『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(坂口恭平・著)だった。この本は、「もし無職・無一文で街中に放り出されたら、どうやって生き延びる?」という問いから始まる。そして、答えをホームレスと呼ばれる人々の生活術から得ようとする。いやあ、難しいことは一切書かれていないのに、革命的に危険な思想書なんですよ。その著者が多摩川の川原で一風変わった"家"を作っていると聞いて、どれどれと見物に行ってきました。
ケモノ道のようなところをずんずん進む
坂口さんは熊本県出身の33歳。早稲田大学理工学部建築学科に入学したものの、建築そのものに対する疑問が湧出、やがてホームレスの家(という言い方も変ですが)に関心を持ち、本格的に取材を始める──そんな面白いヒトなのです。

冬晴れの多摩川
最寄り駅で坂口さんと落ち合い、現地に向かう。途中で彼の知り合いだというホームレスの人にご挨拶。





