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東京・亀戸の国道14号線に設置された自転車道。
車道に面したガードレールがドライバーへの心理的死角となる(撮影:斉藤円華)

自転車による交通事故の約7割が交差点で発生し、その主要因は自転車の歩道走行――。自転車の車道通行は危険という「常識」をくつがえすような調査結果を、1月6日付の毎日新聞が報じています。

記事によると、調査を行ったのは元建設官僚で住信基礎研究所の古倉宗治研究理事。2001年に発生した自転車事故17万5223件の約7割、12万4574件が交差点で発生したことがわかりました。

また古倉氏は、02~05年に都内のある幹線道路で国が行った自転車事故の調査についても検討を行いました。その結果、交差点で発生した左折する自動車と直進自転車との事故計26件中、実に25件で自転車が歩道走行していたことが判明しました。

歩道走行する自転車が事故に遭いやすい理由として、古倉氏は歩道のガードレールや街路樹などがドライバーから自転車を見えにくくする「死角」となっていると分析。また同氏は自転車の歩道走行が、ドライバーにとって自転車の存在感を薄れさせる「心理的死角」を生んでいるとも指摘しています。

さらに記事では、自転車の車道通行が徹底されている欧州と比較して、日本は自転車事故による死者の数が飛び抜けて多い事実も指摘。車道走行を促すよう、交差点付近の車道に自転車用通路を設置するなどの対策が急務だと訴えています。

国内でもようやく車道に自転車レーンの設置が始まりましたが、一部にはドライバーへの心理的死角を生む危険な自転車道も設置されています。歩行者、自転車、ドライバーの安全を確保するためにも、自転車の車道通行を促す適切な施策の実施が待たれます。

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