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1月30日、明治学院大学アートホールで「チョコレート・サミット2011」が開催されました。フェアトレードやオーガニックのチョコレートの現在を知ることができる、日本で(もしかしたら世界でも!?)初めての大きなイベント。バレンタインを前に、みなさんがよりハッピーになれる「物語」をご紹介します!

甘いチョコレートの、ビターな問題

サミットの第一部は「チョコレートから世界がみえる~カカオ生産の現場から。ガーナ、エクアドルの事例より」。

働く子どもの問題に取り組むNGO、ACEの白木さん「世界の7割のカカオ豆が生産されているのが、西アフリカのガーナ、コートジボワール、ナイジェリア、カメルーンの4か国。日本に輸入される7~8割はガーナ産です。しかし、この西アフリカ4か国で、約28万人もの児童労働があるのです。

ガーナでは15歳以下の労働が法律で禁じられていますが、守られていないのが現状。子供たちは働くのが当たり前と親に言われて学校にも行けません。カカオ栽培のために、素足にサンダル履きといった無防備な姿でジャングルを切り開いて、サソリに刺されたりケガをしたりといった事故が起きています。

そこで、ACEではガーナのカカオ産地ですべての子供が児童労働から守られ、質の高い教育を受けられるように、子供の保護と就学の徹底、学校環境の改善、カカオ農家の収入向上に取り組んでいます」

フェアトレードのチョコレートで、てんとう虫の形をしたかわいいチョコを見たことのある方は多いのでは? それがACEの「てんとう虫チョコ」。しかし、私たちが日頃何気なく口にしているチョコレートの源流をたどると、30万人近くもの児童労働があったとは。数字の大きさに、問題の根深さを痛感します。

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「てんとう虫が止まった人に幸せが訪れる」という言い伝えから生まれたデザイン。売り上げの一部がガーナの活動への寄付になります。

チョコから世界が見える、チョコで世界を変える

今回のサミットの発起人、チョコレボ代表の星野さん「私たちが現地視察に訪れた2007年、ガーナの一部の地域では、環境負荷が少ない農法で収穫量も拡大できるような取り組みが、企業の寄付で支えられて実現しつつありました。しかし、せっかく収穫したその良質なカカオ豆が、流通の段階で他の豆と混ざってしまっていました。きちんと分ければ付加価値がつくにもかかわらずです。ガーナはカカオ豆の輸出を国が管理していることもあり、流通の改善には数年を要しましたが、昨年度やっと有機認証のとれた豆を分けて輸入できるようになりました。

さらに今年度はチョコレボで『ガーナの森を守るチョコ』を作り、伊勢丹サロン・ド・ショコラへの出店が実現しました。来日中のジャン=ポール・エヴァンさんにも召し上がっていただき、美味しいねと誉めていただいたんですよ。これからも、森を守る生産者を増やしつつ、日本のみなさんに美味しいと喜んでいただけるチョコレート作りを目指して、ご協力いただける方々を募っていきたいと思います」

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「ガーナの森を守るチョコ」は酸味の少ないスッキリとしたダークと、マイルドでキャラメルのようなミルクチョコレートの2種類。

スローウォーターカフェの藤岡さん「スローウォーターカフェのロゴに描かれているのはナマケモノなのですが、エクアドルでは、ナマケモノの住む森が鉱山開発のために失われてきています。そこで、地下資源を掘らなくても作れるものをということで、エクアドルでチョコレート作りをしています。現地でカカオ豆の生産から包装までを行っているのは、私たちが唯一。現地で作っているといっても、スイスやイタリアの技術を用いていて、とても美味しいんですよ。

『チョコから世界がみえる』というのは、まさにその通り。生産地にかかわると、いなくなったキツツキが森に帰ってきたり、いろんな生き物のつながりが感じられます。『生産者の人たちと、こういうものを作りたい』と考えて行動すると、少しずつ世界を変えていけるようで、ワクワクします」

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スローウォーターカフェでは日本の有機農産物を使ったチョコレートも開発中。みかんペースト入りチョコレート、美味しかった!

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