RadScan のデザインと性能と価格

このガイガーカウンターらしからぬ
RadScan
のデザインは、あたらしもん側のアイデア。放射線を気にしていることが、恥ずかしい、かっこ悪い、気にし過ぎ、という風に見られてしまう空気が一部にあるので、
お母さんが公園の砂場などを測るときに、あまり目立たないようにしたかったから。このデザインに対して不謹慎という声もあるらしいが、ガイガーカウンター自体は、ただの計測器でしかないのだ。

気になるRadScanの性能だが、このタイプのガイガーカウンターは、ガイガー管の大きさによって性能が決まるそうで、これはロシア製で今一般的に出回っているもの(Radex1503、SOEKS-01M、Terra-P+あたり)と同等と考えていいそうだ。

ちなみに食べ物に含まれる放射能(単位:ベクレル)は、RadScanを含めた一般的なガイガーカウンターでは暫定基準値の100倍、1000倍といった量でないと検出できない。ガイガーカウンターはあくまで空間の線量を測るものだそうだ。食べ物に含まれる放射能を正確に測ることのできる機器は100万円クラスの価格となってしまう。

尾崎:「ガイガーカウンターを作るにあたって、一番最初に決めたのが、19,800円という値段です。実際に作ってみると、200個という数量でこの値段は、プロジェクトに関わっているメンバーの人件費を計上しないからこそできる価格でしたね。」

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細長い部品がガイガー管でウクライナ製。

オープンソース・オープンハードウエアという考え方

Open Geiger Project のすごいところは、オープンソース、オープンハードウエアにしているところ。簡単にいうと、ガイガーカウンターの作り方をすべて無料で公開し、それを誰もが自由に利用できるようにしているのだ。基板の設計図だけでなく、あたらしもんが作製したカバーのCADデータまで公開している。

尾崎:「私たちがこの価格で発売をすれば、あとは誰かがやってくれるだろうということで、
RadScan
は売り切れとなりましたが、再販の予定はありません。一石を投じることが、あたらしもんの役割だと考えています。やはり我々だけでは、大量生産は無理ですから、ここから先は大手さんがやるべきでしょう。実際に森さんの基板を使って、別のケースで作るという話が、いくつも進んでいます。」

森:「同じ設計・性能のものを、いろいろなところがつくれば、市場の原理でさらに安くいきわたるようになるかなという目論見があって、完全オープンにしました。私の目的は、ガイガーカウンターを普及させたいということだけなので、ほかの人達が作って売っていただいて全然かまいません。むしろ、どうぞつくってください。」

ガイガーカウンターに関して何も知らないところから始めて、ここまでプロジェクトを育てたメンバー達の行動力に対し、ただただ脱帽するばかりのインタビューだった。

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