林業というお仕事

「林業ってどうにもピンとこないんですけど、具体的にはどんな仕事なんですか。」

「大きく分けて二種類あって、木を育てる仕事と、木を切る仕事。私がやっているのは切る仕事です。ある程度成長した木や成長不良木を切り倒して、山から運び出すまで。木を倒すっていう仕事は、ものすごく危険ですが、ものすごくカッコいい仕事だと、自分では思います。」

「おお、与作の世界だ。ノコギリとか斧で切るんですか?」

「今はチェーンソーですね。高性能林業機械というのがあって、立っている木を2メートルとか4メートルとかの木材にするまで、一貫しておこなえる機械のオペレーションもやっています。」

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林業の花形である伐倒を担当している庄司さん。ここまでくるのに7回は転んでいるのだろう。七転伐倒。

「それは、おじいちゃんが植えた木だったりするんですか?」

「まさにそうです。ただ、じいちゃんのものではなく、国有林のとある請負事業で担当した山が、昔じいちゃんが木を植え、手入れした山だった。そういう妙なめぐりあわせに因縁を感じますね。そんなドラマチックではないけれど、僕にしてみれば、まるで映画のような話だ、と思うんです。」

「会社の所有地じゃなくて国有林なんですね。普通の会社員みたいに、朝から夕方まで働く感じですか。」

「朝は五時起きですね。勤務時間は8時間なのですが、仕事場が遠いんですよ。」

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チェーンソーを担いで山を登っていかないと、仕事が始められない職場。

「なるほど。田舎暮らしって通勤時間が短いものだと思っていましたが、山までいかないと仕事ができないですもんね。やっぱり体力的には大変なんですか?」

「体力は、あったほうがいいですね。林業は『3K』と呼ばれています。キツイ、汚い、…きもい。」

「いや、きもくはないと思います。」

「あれ、臭いだっけ?(正解は危険) 自分は地元の林業や森林にまつわる仕事を盛り上げたい、盛り上げて見せるぞっていうモチベーションがあったので、そんなに苦にならなかったのですが、『こんなにキツいとは思わなかった』といって、やめていく人が多いですね。30キロとか40キロの荷物を背負って、1時間山を登らなければいけない時もあります。」

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無駄な脂肪が全くない体。驚異の体脂肪率5.1%。森のエクザイルか。

「うわー。私は無理ですね。」

「じいちゃんが創業したころの林材業界では、熱中症で亡くなる方も少なくなかったそうです。昔の写真を見ると、プロレスラーみたいな人ばっかり。でもやっぱり、前向きな心というか、自分はなにがなんでもこの仕事をやりこなしてみせるっていうプラスのモチベーションがあれば、やれないことはないかな。林業をやりたいという人に、どういうビジョンがあるかで、仕事をこなせるかどうかが変わってくると思います。」

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