林業に吹く追い風とは

「林業に追い風が吹いているという話がありましたが、具体的にはどういうことなのでしょう。」

「まず電力ですね。木材を木質バイオマス発電で電力化するため、今まで山に捨てるしかなかった木材に、値段がつくようになりました。山が、やっと宝の山になったんです。」

「新しい電力というと、太陽光や風力というイメージでしたが、木という選択肢もあるんですね。」

「ボイラーの燃料としての利用用途もあると思うんです。ナラ枯れという、ナラだけに害をおよぼす虫が猛威をふるっているのですが、ナラ枯れで枯れてしまった木でも、ボイラーなどの燃料に転用することで、エネルギーを作ることができます。江戸時代までは、米を炊く、お湯を沸かす、暖をとるといったエネルギーを、すべて薪だけで賄っていたんです。そう考えると、エネルギーの原点回帰も大切だと思います。」

「そういえば、最近は薪ストーブが流行ったりしていますね。確かに一度電気にするよりも、そのまま燃やして熱にしたほうが効率いいような気がします。もちろん向き不向きがあると思いますが。」

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ちなみにここは、以前記事にしたタガマヤ村です。

「最近は杉の枝がお香の原料になったりと、森をよりよく生かすっていう仕事もあります。たとえば、国産メープルシロップを作りたいという人がいれば、木の生えている場所、樹液の取り方、それをどうやって運ぶかを我々は知っています。需要に対して、供給ができる仕事です。林業は魅力のある業種として、今後は絶対に注目されると確信しています。例の友人が、林業は21世紀の職業だ!と言ってくれていますし。」

「そんな魅力的な林業に就職するのってどうすればいいのでしょうか?」

「緑の雇用(http://www.ringyou.net/)という、国が補助する林業の新規雇用制度があります。林業は、森林組合と民間事業体の2つに大きく分かれていて、私が所属しているのは民間事業体。」

「庄司林業でも人材募集中ですか?」

「今、分岐点に立っていると思うんですよ。原発に関して無責任なことはいえないですけど、人が人らしく暮らしていくためのエネルギーは、山にもあります。だから、僕らはそれを提供する一役を担えればいいなと思います。もちろん林業だけでなんとかできるとは思っていませんが、林業もなにかの役に立てる仕事であるという確信はあります。そのあたりを理解して、就職してくれる人がいれば、ありがたいものです。」

「ところで、映画に対する夢はまだあったりしますか?」

「現在準備中の林材業ビジネスが軌道に乗れば、自分が好きな映画を、監督ではなく資金を集めてプロデュースという形で、続けることができるんじゃないかなと。一度映画から離れたけど、力を付けて、また映画をやれるものならやってみたいなという夢はあります。」

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チェリー・ボーイ・ジャンボリー」という、地元で行われる自称日本一小さなロックフェスの企画などもやっているようです。

燃料といえば、石油やガスが当たりの生活をしているが、木材をうまく燃料に使うサイクルができれば、森の木々は再生可能な資源となる。

現時点では利便性やエネルギー効率の問題があるかもしれないが、庄司さんの言うとおり、確かに林業には明るい未来があるのかもしれない。人並み以上の体力と将来のビジョンさえあれば、林業は魅力的な仕事のような気がしてきた。

それにしても体脂肪率5.1%か。20%近い私には、ちょっと無理そうな仕事のようだ。とりあえず、もう少し痩せようと思った。

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