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昨年の市議会議員選挙で、友人の友人(私とは面識なし)が当選したそうだ。そこで私にとっては謎の職業である市議会議員の仕事内容を、山形県寒河江市の市議会議員となった後藤健一郎さん(38歳)に、興味本位でインタビューさせていただいた。

なぜ後藤さんは市議会議員になったのか

市議会議員といえば、公職である。当たり前の話だが政治家だ。身の周りに政治家や政治家になろうという人が全然いないのでピンとこないのだが、後藤さんはなぜ政治家を目指したのだろう。

玉置:「後藤さんは、もともと寒河江の方ですか?」

後藤:「はい。ずーっと寒河江ですね。大学は山形市でしたが、家から通っていました。」

「そういえば全然面識がないと思っていましたが、同じ大学だったんですよね。」

「そうそう。どっかですれ違っているかもしれないですね。学食とか。大学では映像を専攻していて、卒業後はまず山形のケーブルテレビ会社に就職しました。ケーブルテレビといってもいろいろな仕事があって、僕がメインでやっていたのは、そこのケーブルテレビで見られる50数種類のチャンネルを紹介する、ガイド誌の制作です。」

「映像の仕事ではなく、紙媒体の仕事ですか。」

「その仕事をやっているうちに、これを本職にした方がおもしろいかなと思って、印刷の勉強をするために印刷会社へ入り、そこで山形のタウン誌「ZERO☆23(月刊山形ゼロ・ニィ・サン)」に携わるようになりました。」

「学生時代に読んだことありますよ、その本。」

「ただの編集としてだけではなく、パッツー後藤というキャラでグルメ記事を書いたりもしました。ブルース・リーみたいな黄色いトラックスーツを着たりして。今でも言われますよ、『あれ、今日は黄色いスーツじゃないの?』って。」

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パッツー後藤時代のZERO☆23より。パッツ・リーですか。

「あはは。食いしん坊キャラだったんですね。そこからなぜ寒河江市の市議会議員を目指したのでしょう。」

「ZERO☆23の仕事を通じて、寒河江の自治体や店の人の話を聞いていると、とてももったいない。寒河江はすごく素材がいいので、誰かがもうちょっとうまく広告宣伝をしてあげればいいのにと思ったのがきっかけです。」

「と、いいますと?」

「タウン誌の編集という仕事をしていたので、誰か自分と同じような感覚を持っている若い市議会議員の方と組んで、寒河江の宣伝をやれればいいなと思っていたのですが、知れば知るほどなかなか若い人が選挙に出るのは大変だなと思いました。サラリーマンが政治家を目指すとなると、会社を辞めて選挙の準備をしなくてはなりません。当選するかどうかもわからないのに。また、もし当選できたとしても4年毎に必ず選挙があります。そこで落選したらタダの人。実務から4年×期数分のブランクがあって、しかも年齢は上がっている訳ですから、再就職は難しくなりますよね。」

「4年の任期毎に失業の危機がある仕事ですか。選挙のたびにお金もかかるだろうし、そう考えると政治家ってもの凄くシビアな業務契約なのかも。」

「自営業をやっているとか、農業をやっているとか、手に職があれば別かもしれませんが、小さな子供を抱える若い世代が、そういう不安定な生活に飛び込むというのは、奥さんや家族、親戚などが反対するんですよね。私は会社を辞める直前に二女が生まれたばかりで、妻も出産のため会社を辞めておりましたから、両親とも定職に就いていないという状態になっていいのかとすごく悩みましたしね。」

「それでも俺が議員をやってやると思った訳ですね。ちなみにお給料ってどれくらいか聞いてもいいですか。」

「寒河江市は月36万円です。額面だけ聞くといいと思います。実際私のサラリーマン時代よりも多く頂いておりますから。しかしサラリーマンと違うのは、全ての経費が自分持ちということですかね。市議会議員になってからいろんな懇談会や懇親会に呼んで頂いたり、いろんな会合などに出席する機会が多いので、その会費だけでも結構な額になります。」

「36万円なら悪くないような気もしますが、そういう出費が多いんですね。」

議員の資質向上のため、調査・研究に使える政務調査費というのもあるのですが、寒河江市は月額15,000円です。寒河江市の場合は個人ではなく会派に対しての支給という形になっておりますので、会派で行う行政視察や研修会などに使わせてもらっています。しかし私の場合、両親はもちろん親戚縁者にも政治家はいないし、どなたかの鞄持ちをやっていた訳でもない、まったく知らない状態でこの世界に飛び込んだんですよ。そのため、勉強をたくさんしないといけないので、個人的に月1~2回研修会などに参加したりするのですが、その交通費や参加費はすべて自費です。それも全て頂いた議員報酬から出しています。」

「なるほど。いろいろ頑張って活動すればするほど出費が増えていくというのも大変ですね。

「よくいわれたのが、ZERO☆23をやっていて山形市で名前が売れているんだから、山形の市議になればいいじゃんということです。寒河江市よりも報酬が多いし。でも、別に僕は市議になるのが夢ではなくて、あくまで寒河江を盛り上げることが目標。そのための一つの手段が市議なのです。」

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そんな後藤さんの好きな食べ物ベスト3は、唐揚げ、寿司刺身、カレーパン。

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コメント

  1. こんにちは、2012年9月の後藤健一郎さんの記事読ませて頂きました。
    寒河江市は安泰ですね。
    実際に市議会委員が何をしている人たちなのか
    私は40歳過ぎても知らなかったのでとてもよくわかりました。
    今ニュースで不正な活動費が注目されていいたので気になって読ませて頂きました。
    これからも頑張って下さい!!

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