市議会議員になるためには

「はじめての選挙は大変でした?」

「ちょうど僕が選挙をしていた期間が大震災の後だったということもあり、知らないことばかりなので大変でしたね。法律上、自分が市議会議員選挙に出ますとは告示まで言えないので、まず後援会を作り、私は寒河江をこういう風にしたいということが書かれた後援会の会報を持って、市内の友人知人や入会して頂いた方のお宅を一軒ずつ廻りました。」

「おお、アナログだ。そういえばうちにも選挙前にそういう人が来ましたよ。若い人が出ると、なんとなくそれだけで票が集まりそうなイメージですが、やっぱり地道な選挙活動が必要なんですね。寒河江市の場合、何人が立候補して、何人が当選するのですか。」

「18人の枠に候補者が22人いました。今まで仕事場が山形だったので、地元といっても寒河江にはほとんどいなかったんです。雑誌をやっている頃は、朝6時半に家を出て、帰ってくるのが夜中の1時過ぎなので、寒河江市民が寝ているときしかいなかった。ずっと住んではいるけれど、隣の人すらあったことがない状態。そんな知名度がさっぱりの中、寒河江市の場合1000票が当選確定ラインなので、1000人に自分の名前を書いてもらわないといけないんです。」

「22人中18人が当選すると考えると簡単そうな気もしますけど、1000人に自分の名前を書いてもらわなければいけないとなると、その難しさがわかったような気がします。ちなみに政党には所属していないんですか?」

「どこにも所属していないです。市議になってから誘われたりはちょっとありましたが、入るつもりはありません。市議会議員の選挙レベルだと、何党だから票を入れるというのも少なく、あくまで立候補した『人』に対して入れるので、反対に党の色がつくことでデメリットの方が多いと僕は思うんです。いいたいこともいえなくなってしまうだろうし。」

「…ポイズン(と、聞こえないような小声で)」

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私は選挙に出る予定はないのですが、当選気分で達磨に目玉を書いてみました。

市議会議員の仕事内容

「ぜんぜんイメージができないのですが、市議会議員の仕事とは、一体どういうものなのですか。義務教育で習ったような気もしますが。」

「仕事の範囲は、すごく難しいですね。絶対にやらなくちゃいけないのは、議会で賛成反対の意思表示をすることだけだと思います。定例会として組まれるのは、3月、6月、9月、12月の年4回で、予算と決算を行う3月と9月はほぼ1ヶ月、6月と12月は半月ぐらいでしょうか。」

「ということは、年間で90日くらいですか。」

「はい。ただ議場でやるものは議会なのですが、市役所の中でおこなわれる会議は、議会ではないんです。私はいろいろな委員会をやらせて頂いておりますので、各課に行って話を聞いたり会議に出たりを含めると、だいたい週の半分ぐらいは市役所にいますかね。また週末は市のイベントがあったりする場合も多いので、そういったイベントに主催者、あるいは来賓として参加している場合が多いですね。」

「議会だけで、会議やイベントに来ない議員もいます?」

「議員が必ず所属する常任委員会以外何にもやっていないと、そういう方もいるんじゃないでしょうかね。 」

「議員としての仕事をいろいろやろうとすればするほど、出るべき会議の数は増えるし、会合などに掛かる費用も増えるんだ。でも給料は一律。そんな市議会議員の権力って、どの程度あるんですか?」

「市議会議員に与えられている権力とは、議会において議決をすることなんです。市長は提案するまでが仕事で、それに対して、良い、悪いと議決するのが議会の役目。」

「議員が市の予算を使って、計画を立てて実行する訳ではないんですね。」

「わかりやすく言うと、寒河江市役所という会社があって、社長が寒河江市長で、そこで働いている社員が市職員だとすると、市議会議員は外部監査員。あくまでも外にいるんです。だから市長が職員に対しておこなう指示を外から見て、その予算の使い方は本当にいいのかなどを、ああだこうだいうのが仕事です。」

「たとえば?」

「さくらんぼの種飛ばし大会を寒河江で昔からやっているんですが、全国大会を名乗るのであれば、本当に全国で予選をやるべきだと、去年一般質問の中で提案をさせてもらいました。種を飛ばす大会のためだけに山形から来たということを知ってもらうと、そこで口コミが起きて寒河江の名前を知ってもらえる。そして種を飛ばすためには、さくらんぼを食べてもらうことになるので、寒河江のさくらんぼの美味しさを伝えることもできるんじゃないかと。」

「熱弁をふるう後藤さんが目に浮かぶようです。」

「僕らはプランを立てることはできないですが、上がってきたものに意見することをはできますから。すると今年は、市長がその意見を取り入れてくれたので、南は福岡から北は岩手まで、全国10カ所で予選をやって、その優勝者を寒河江の本大会に招待するという、本当の全国大会になりました!」

「そういった形で、市議会議員としての意見が反映されるんですね。」

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さくらんぼの種飛ばし大会は、いろいろなところでやっていますが、寒河江が元祖なのだそうです。

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コメント

  1. こんにちは、2012年9月の後藤健一郎さんの記事読ませて頂きました。
    寒河江市は安泰ですね。
    実際に市議会委員が何をしている人たちなのか
    私は40歳過ぎても知らなかったのでとてもよくわかりました。
    今ニュースで不正な活動費が注目されていいたので気になって読ませて頂きました。
    これからも頑張って下さい!!

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