樽は木を選ぶところから

contadr_13.jpg
1次発酵用の樽。ロメオ氏自らワインに合わせて設計している

発酵の段階でも、ロメオ氏のこだわりは随所に見られる。まず、1次発酵用の樽は自ら設計したもの。ワインに合わせた完璧なものを手に入れるため、設計から行っているのだ。

contadr_14.jpg

そして、1次発酵の樽から2次発酵の樽へのワインの移動する際は、わずか2度の傾きのステンレス間を伝わらせて行う。重力で静かに移動させることで、果実に負担をかけないようにするのだという。

さらに2次発酵の樽もこだわり抜いている。樽を選ぶどころではない。フランスの森へ行き、樽の原料となるフレンチオークの木を選ぶところから始まるのだ。

「最高のワインを最高の状態で届けるには、ブドウ、樽、コルクが大切。樽は18-24カ月の熟成の間、主役のワインを包み込む大切なマントだから自分で納得したものを使うよ。」とロメオ氏。

いったいどんな基準で選ぶのか聞いてみると「樹齢が200年以上でまっすぐな木。そして木が生えている土がきれいなこと。きれいだけど、養分が多い土はダメ。養分が多いと木が早く成長するから年輪の幅も広くなってしまう。養分が少ない土で育って、年輪の幅が狭い木がいいんだ。木肌も繊細だし、気泡が少ないから、樽にしてワインを熟成させる時ワインが酸化しにくくなる。」との答えだった。

ワインの酸化を可能な限り防ぐ樽とはどんな樽なのか、それを突き詰めていったら、自分で樽に使用する木を選ぶところまでいったのか。そして実際毎年選んでいるのか。すごい、ロメオ氏。

そしてこだわりの樽に移してからの熟成中、亜硫酸などの添加物は一切加えず、フルーティーなワインを、さらにできるだけヘルシーでナチュラルなまま味わえるようにするのだそう。

ここまで話を聞いてくると、いま手元にあるワインは、こんなに細かくこだわって作られてきたのかと改めて感動してしまう。説明を聞く前ももちろんおいしかった、フルーティーさと、深みと雑味のなさ。

contadr_15.jpg

でも、作り手の情熱を直に聞いた後は「こんなに広々とした間隔で育ったブドウだからこそ深みがあるんだ」「手で大事に収穫して、たったの45分でタンクに入れているからこそフルーティーさが残っているんだ」「丁寧に傷ついた実をとりのぞいて、熟成中のストレスも可能な限り減らしているからこそ、雑味がないんだ」とその味の完成度のひとつひとつの裏付けされ、改めてすばらしいワインなのだと納得した。

1 2 3 4 5

ピックアップ

gaienwalk06

新国立競技場がどれほど大きいのかみてきた
新しい競技場をつくらないで、いまある競技場を改修するエコな五輪にしませんか?という思いが高まったようです。

このページの先頭へ