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「地域おこし協力隊」という言葉を聞いたことがありますか?
人口減少や過疎化が問題になっている地域に、その場所の自然や伝統が魅力!と考える都市の人たちに移り住んでもらおうと、2009年から総務省が始めた取り組みです。私はこの取り組みに応募して埼玉から北海道に移住し、約1年経ちました。同じ取り組みで北海道にやってきた移住者の先輩がこのたび起業したと聞き、どういう経緯で移住して今に至るのかをきいてきました。

先輩の話の前に、この取り組みにはこんな特徴があります。

【地域おこし協力隊の特徴】

  1. 都会から地域に移り住む(住民票を移す)ことが条件
  2. 最大3年間、年間最大200万円の給与と研修費、住居等が用意されている
  3. その間、地域に役立つ仕事を手伝ったり、自らそういった活動をしかけたりしながら、自身の自立・自活の道も見つけていく
  4. できれば地域に定住し、任期終了後も住み続けることを目指す
  5. 特別交付税による仕組み
  6. 各市町村が必要な人材を採用するため、採用条件はまちによって異なる

全国で473名が活動していて、私のいる北海道内35市町村には74人の協力隊がいます(平成24年7月1日現在)。私は旭山動物園のある旭川市から車や電車で1時間程度のところにある、北海道士別(しべつ)市で2011年10月から活動しています。

kyoryokutai_02.jpg士別市は羊の飼育が盛んなまちです。市街地を囲む丘の上では、羊が草を食むのどかな風景が見られます。日本じゃないみたいです。

地域おこし協力隊という移住のカタチ

協力隊の先輩、中野利樹さんは、道北地域で先駆的に地域おこし協力隊を導入したまちのひとつである和寒(わっさむ)町にいます。

kyoryokutai_03.jpg和寒町はかぼちゃの作付が日本一の、かぼちゃのまちとして有名です。

中野さんはもともと北海道北見市の出身。岩手県の大学で情報システムを学び、卒業後は東京でIT関連の企業に就職しました。しかし、その後の東京暮らしの中で中野さんの中に違和感が生まれます。

「便利なんだけどやっぱり不便というか。何をするのにも、どこに行くにもお金がかかる。お金がないと何もできないんです、東京は。」

同じく北見市出身の妻、奈緒子さんとともに、中野さんは再び北海道で暮らすことを考え始めます。札幌や北見などの大きなまちではなく、「自然に囲まれたちいさなまちで、家族でできる仕事を作りたい」。ふたりはそう考えました。

ふたりが移住したいと思うようなちいさなまちには、知り合いもいなければ、仕事のあてもありません。そんな不安を解消するため、帰省のたびにいろいろなまちを見て回ったり、空き家バンクを検索したり。ふたりの思いを実現できそうなまち探しは約1年に及びました。

そんな時、和寒町が「地域おこし協力隊」を募集していることを知りました。地域の人たちの役に立ちながらコミュニティに入っていくことを当面の仕事にできるこの取り組みは、ふたりの感じていた不安を解消してくれるシステムに思えたのだそうです。

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