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環境負荷を減らしつつ快適さを保ち、持続可能で実現可能な住まいを拝見する「地球のココロ的たてもの探訪」。今回は、築27年の戸建住宅をリノベーションした「世田谷・野毛の家」を訪ねてみました。「築20年で資産価値ゼロ」が一般的とも言われる中古木造住宅が、リノベでここまで生まれ変わる!

閑静な住宅地、野毛

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意外?にも緑豊かな世田谷区野毛地域

今回やって来たのは東京都世田谷区野毛。再開発でおしゃれスポットに生まれ変わった二子玉川にほど近く、横浜方面に向かって第三京浜が伸びるこの場所は、閑静な住宅街です。雑木林の公園や小川があるかと思うと、戦後史に名を残す実業家の大邸宅もある。筆者は初めて訪れましたが、ちょっと歩くだけでもいろいろと興味をひかれる一帯です。

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「野毛の家」。空に向かってスッと伸びたような印象だ

「野毛の家」は、そんな住宅街の一角にあります。通りに面した大きなコーナー出窓が目を引きますが、自然な風合いの外壁とあいまって周りの風景によく溶け込んでいます。この家は、元々は築27年の木造中古住宅でしたが、それを単なるリフォームではなくリノベーション、すなわち住みやすくし、住宅としての価値を高めるための大改修をほどこすことで、新築時以上に丈夫な家に生まれ変わりました。

むき出しの壁と柱

中に入るとまず目を引くのは、壁紙や珪藻土などが施されていない内壁。構造用合板がむき出しの状態は一瞬「作りかけか?」と思いますが、これが完成状態です。そして上を見ると、天井が張られておらずに梁(はり)がむき出しとなっていて、これはさながら古民家を思わせるつくりです。

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上階と下階がゆるやかにつながる「スキップフロア」の造り

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コーナー出窓の部屋

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梁がむき出しの上階

このようにしてあるのは、住む人が自分で家に手を入れる余地を残すため。漆喰を塗るのも、壁紙を貼るのも、棚を作りつけるのも住む人の思いのままです。住む人が自分で家の中を生活にあわせてデザインできるようにすることで、住まいをセルフメンテナンスすることへの意識を育て、しかも手をかけるほどに家への愛着も増すというわけです。

延床面積41.95坪(駐車場・ガレージ含む)の「野毛の家」は、リノベ前は居間、洋室と和室が2つずつ、そして納戸と合計6部屋あり、しかも床が段違いに配置される「スキップフロア」で構成されていました。今回、部屋を仕切る壁と天井を取り払い、間取りも大幅に見直したことで、下の階と上の階がスキップフロアを介してゆるやかにつながり、広々とした空間が広がっています。

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外から丸見え!(内側からカーテンをかけられるのでご安心を)

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広々としたウッドデッキ!

そしてバスルームはガラス張りのシースルー。広大なウッドデッキのベランダはデッキチェアを出して日なたぼっこしたくなるほど開放的です。生活空間を理詰めに考えている半面、こうした遊びゴコロを感じさせるのもこの家の特徴と言えるでしょう。自分が住むなら壁に漆喰を塗って、このフロアは仕事部屋、このフロアには自転車を並べたい・・・。妄想がむくむくとふくらんできました。

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