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「特定秘密保護法案」の成立を阻止するために市民から著名人、知識人が一丸となって運動を起こしていたその陰で、着々と進んでいたのが、2020年の東京オリンピックに向けた新国立競技場への建て替え計画。

完全建て替えの必要性、建設費、景観など様々な点で疑問の多いこの建て替え計画に対して、「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」が、11月25日、内閣総理大臣、文部科学大臣、東京都知事、独立行政法人日本スポーツ振興センターに、賛同人1,603名の名簿を添えた要望書を提出。その後、日本建築家協会ホール(東京都渋谷区)で、公開座談会「市民とともに考える新国立競技場の着地点」を開きました。

同会が、建設予定地を実際に歩いて、その規模と様子を実感してみようという「外苑ウォーク」を行なうというので、参加して来ました。

「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」

「市民とともに考える新国立競技場の着地点」を開いた「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」は、建築家の大橋智子さんや、作家の森まゆみさんほか、新国立競技場計画に疑問を持つ女性、10人で結成されたグループです。それぞれ日頃から建物や景観の保存やまちづくりに関心を寄せて活動していらっしゃいます。

この日、ウォーキングのリーダー・大橋さんは、大きなスケッチブックを持参。そこには現状の写真と建設予定図が拡大コピーしてあり、各所で建設予定図と比較して見られるようになっていました。

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案内役の建築家・大橋智子さん。出発前に大まかに説明がありました。「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」は、「大橋智子建築事務所」の大橋智子さん、「谷根千工房」を主宰する作家・森まゆみさんほか、アートコーディネーターで「森オフィス」代表の森桜さん、「たてもの応援団」多児貞子さん、インテリア雑誌「コンフォルト」編集長・多田君枝さん、「景観と住環境を考える全国ネットワーク」の上村千寿子さん、清水伸子さん、地域文化企画コーディネーターで「粋まち」代表の日置圭子さん、「全国町並み保存連盟」山本玲子さん、「住宅遺産トラスト」の吉見千晶さんが共同代表を務めています。

新国立競技場、どこに問題がある?

新国立競技場計画の問題点の中で主なものは、次のようなポイントでした。

  1. 「現在ある施設を改修して使用する『エコオリンピック』を開く」と、都知事は長年言ってきたのに、昨春、突然、新国立競技場設計のコンペが行われた
  2. 11.3haという敷地に対して、総床面積29万平方mというザハ・ハディド氏の作品は、災害時の誘導など不安が残る
  3. 自然豊かで美しい周囲の景観にそぐわないデザイン
  4. 予定地は風致地区のため、高さの規制が15mであった。しかし、新国立競技場が高さ70m(約20階建てのビルに相当)のため、それに合わせて高さ規制を75mへと改定までしている
  5. 建物の規模を縮小し1,852億円と試算されているが、当初の予算1,300億円からはまだ約500億円オーバーしている。実際には3,000億円かかるともいわれる

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巨大なヘルメットともいわれるザハ・ハディド氏の設計。敷地よりはみ出した部分、全体の約25%は削られます。

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「新国立競技場の建設をいったんストップして、再考してみましょう」、とチラシも配布されました。これを見て、途中から参加した方もいました。

記念の集合写真を撮って、いざ、出発です。

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関係者5〜6人を含め約15人で予定地を巡りました。

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新国立競技場がどれほど大きいのかみてきた
新しい競技場をつくらないで、いまある競技場を改修するエコな五輪にしませんか?という思いが高まったようです。

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