しっとり系を目指して、再挑戦。

びっくり水を注いだ後は、玄米をざっくりかき混ぜ、再び強火に。沸騰したら、弱火で20分。まさに、炊飯のダブルヘッダーです。先ほどの沸騰時にはなかった、何ともいえない香ばしい匂いがフタ方面から漂ってきます。そのまま弱火時間を延長して、好みの匂いになるまで焦がしてみてもいいかも。

最後の仕上げは、蒸らし10分。“びっくり炊き”の玄米は、トータルちょうど1時間くらいで炊き上がりました。

土鍋のフタを開けると、できあがった“びっくり炊き”の玄米は、薄皮が弾けているからポップコーンみたいに膨れあがり、ふつうの玄米よりも遙かにボリュームあって……あれ?我が記念すべき“びっくり炊き”1号は、そんなに膨れていないようです。

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膨らんだ玄米が土鍋いっぱいに広がってフタを押し上げたりするのかと思っていたけれど。

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薄皮はかなり破裂していて、見た目は胚芽米のようです。

量やビジュアルを比較するために、炊飯器でも玄米2合を炊いておいたので、両方とも食べてみました。“びっくり炊き”の方が断然香ばしいけど、食感がややパサパサ系。うーん、ふつうに炊けてはいるけど、どうせなら、しっとりおいしい“びっくり炊き”も食べてみたいなあ。

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左が“びっくり炊き”、右が炊飯器。こうして並べるとほとんど同じに見えますが、左の方がパサパサでパラパラなのです。

というわけで、しっとり系を目指して、すぐに再挑戦。ボリュームが増えずにパサパサなのは水が少なかったってことだろうし、2回目は最大水量である玄米の1.8倍(650ml)に。びっくり水も最大の1.2倍(432ml)でいってみます。

ほかに変えたのは、びっくり水を差すタイミング。玄米の薄皮をもっと弾かせるために、「ビチッ!ピチチッ!」のときに「ビチッ!ピチチッ!ピチチチチチッ!」くらいまで待ってからびっくり水を入れてみました。もちろん、さらにキンキンに冷やした水を。

そうして炊きあがった“びっくり炊き”2号は、フタを開けた瞬間に、1号のときよりも高い位置まで玄米が膨れ上がっているのがわかりました。香ばしくするためにわざと少し焦がしたので、色はやや濃いけど、見るからにやわらか&しっとり系。

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2号のいい感じな炊きあがり。思わずガッツポーズして「イエス!」なんて叫んじゃいました。

食べてみると、玄米の甘味や香ばしさに加えて、1号よりも満遍なく薄皮が弾けていることで、モチモチかつプチプチした食感も楽しめました。膨らんでボリュームアップしてるってことは、カロリーも低いわけだから、ダイエットにも向いてますね。

ちなみに、玄米の匂いがダメな方は、炊くときにプレーンヨーグルトを少量(玄米2合なら小さじ4程度)入れると匂いが消えるそうです。塩をひとつまみ加えたら甘味アップ説もあるし、玄米炊きの世界はまだまだ深そうです。

“びっくり炊き”は、たぶん炊飯器や圧力釜よりも玄米をおいしく食べるための方法ではありません。それよりも、「ごはんを食べたい」と思った1時間後にはもう炊けている、それが最大の魅力なんだと思います。だから、電気やガスが使えない災害時にはきっと大活躍。大鍋と燃料があれば、何十人分でも一気に炊くことができますから。実際、三重県などには炊き出し訓練のときに、“びっくり炊き”で玄米を炊いている防災組織もあるそうです。

今回は土鍋を使いましたが、フタのある鍋ならば何でも使えます。いつかやってくるかもしれない炊飯器や圧力釜が使えなくなる非常事態に備えて、“びっくり炊き”を一度経験してみてはいかがでしょうか?

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0.5合分の玄米が、茶碗大盛り1杯くらいのボリュームになります。

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コメント

  1. こんにちは。
    記事を参考に私も作ってみました。ただし土鍋ではなく横川駅の釜めし駅弁の空容器で。
    炊き上がりの粘りがまだたりないものの、
    白米みたいな炊き方をした時と比べれば、だいぶ食べやすい仕上がりになりました。
    ご教示ありがとうございます。

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