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「僕らのまちでライブをするので、是非遊びに来てください。」
と声をかけてくれた友人が暮らすのは、日本海側にある遠別町(えんべつちょう)という人口3,000人ほどのちいさなまちです。

ライブはどうしても札幌、旭川などの都市部で行われるもの。資金力に限界のある小さなまちでは呼べるアーティストも、年配のお客さんが楽しめるものに偏りがち。チケット販売もなかなか大変。というイメージがあったので、果たしてどんな仕組みでイベントを成立させるのかに興味があり、出かけてみました。

ちいさなまちでも楽しいことを

今回イベントを開催したのは、NPO法人えんべつ地域おこし協力隊です。その名の通り、遠別町の地域おこし協力隊として移住交流や福祉の分野での活動をしていたメンバーを中心に、今年4月からはNPO法人として活動をしています。

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左が塩見記正さん、右が原田啓介さん。

「遠別町の高齢化率は35%。全国平均の23%と比べてもとても高く、自然と町内で行うイベントは高齢者向きのものが多くなります。高齢者のみなさんに楽しんでいただくことはもちろん大切だけれど、数少ない地元の若者は、休みになれば旭川や札幌に遊びに行ってしまうんです。」
そう話すのはNPOの代表理事、塩見記正さんです。

情報発信・広報担当の原田啓介さんは、札幌からUターンで地元遠別町に帰ってきました。
「せっかく帰ってきたのだから、まず自分自身が地元を楽しみたい。どうせなら、地元の人たちと楽しみたい。そんな思いを形にできる方法はないかと探していたんです。」

そんなNPOのひとたちの思いに応える活動をしているひとが、旭川にいました。その名もドマノマド。旭川を中心にイベント企画、道外からのアーティストには運搬に費用のかかる音響機器などの貸し出しを行っている、加藤稔さん、美希さんのご夫婦です。

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なぜこんなに神々しい背景のところにいらっしゃるかの謎解きはのちほど。

ドマノマドが行っているライブイベントに「壺銭ライブ」というものがあります。屋内で行う路上ライブのようなもので、声をかけてもらえれば、場所さえあれば、スケジュールが合う限りどこででも開催してくれるものです。

この形式は、稔さんの経験から生まれました。稔さんは中学生の頃から音楽活動を行っていましたが、ライブハウスなどでの活動を続けるにあたり、資金が続かずにあきらめるという経験をしたのだそうです。
「路上ライブのように、場所さえあれば演奏できる。お客さんと直接つながることができる。そんな仕組みができないかと思い壺銭ライブを行っています。」

今回のイベント会場はまちなかのお寺、長遠寺。原田さんの働き掛けで、ご住職の全面バックアップにより開催が実現しました。

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北海道のお寺は、瓦屋根ではなく、出入り口がサッシなので、私の地元埼玉県のお寺よりもなんだか親しみやすい感じがします。

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コメント

  1. 壺銭ライブがなんなのかよくわかる素敵な記事ですね。ありがとうございます。
    改めて、そうなんだ。これって、面白いことだな。と、思いました。
    ブログで記事紹介させていただきました。
    http://blog.rairu.com/?eid=1621

  2. おとうじろうさん、出演者の方からコメントをいただけて嬉しいです。
    ブログでのシェアもありがとうございました!

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