「検疫がうるさいから日本には輸出しない」

厨房は併設のカフェ(オーナーが同じ)と共用。テイクアウトか外のテーブルで食べるか、というスタイルだ。ここに出店することになった経緯は涙なしでは聞けない。

「出店を決めたのは2年前。小さい子供が2人いるんですけど、ベビーカーを押しながら物件を探しました。でも、麺線自体の知名度が低すぎて、どこの不動産屋も貸してくれないんです」

最終的に前出のオーナーと知り合い、カフェをリニューアルするタイミングで間借りの許可が出た。これが2013年12月。開店予定は翌2014年3月。3カ月しかない。

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手前が麺線スペース

店を出すにあたって一番苦労したことは何かと聞けば、意外にも「麺の仕入れ」だという。

「まずは、中国語が話せる友人を連れて行って、台湾の麺線工場との交渉です。私は『ニイハオ』ぐらいしか喋れないので(笑)。でも、『検疫がうるさいから日本には輸出しない』って言うんですよ」

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ルーロー飯の盛り付け

先方いわく、これまでも同様の依頼を何度も断り続けてきたんだそうだ。しかし、すでに麺線に心を奪われている林さんはあきらめなかった。

「自分で作った資料を持って何度も交渉におもむいた結果、ようやくOKが出たんです。でも、次に待っていたのは日本のお役所の説得。前例がないので、食品検査を含め、本当に大変でした」

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2000年の歴史があるとも言われている麺

麺の生地に食用油を染み込ませているため、熟成度が高く、細く長く伸ばせるのが特徴だ。聞けば、この主役の麺が台湾から店に届いたのは開店の6日前。林さん、綱渡り過ぎます…。

過ぎたことを心配しているうちに、麺線セットができた。

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「はい、どうぞー」

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