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2011年に日本で初めて個別漁獲割当制度(IQ)を本格導入した新潟県佐渡市のホッコクアカエビ漁の船に乗り、その漁がどんなものなのかを見てくるとともに、IQを導入した感想を漁師さんから聞いてきた。

IQ制度を実施している佐渡市赤泊地区のエビカゴ漁

日本における深刻な漁業問題が少しずつ表面化し、農林水産省において「資源管理のあり方検討会」という会議が開かれている中、海外で漁業を儲かる商売に転換させた資源管理制度の一つである個別漁獲割当制度(IQ)を日本で初めて導入した、新潟県佐渡市赤泊地区のえびかご漁の船へとやってきた。新潟県えび籠漁業協会長の中川さんが経営する中川漁業の船に乗せていただくのである。

赤泊の漁師がえびかご漁で狙うのは、主にホッコクアカエビという、関東だとアマエビと呼ばれているおなじみのあのエビである。新潟ではその姿が赤唐辛子(南蛮)に似ていることから、南蛮エビと呼ばれている。もちろん辛いから南蛮エビという訳ではない。

ホッコクアカエビだと名前が長く、南蛮エビだと私がピンとこないので、以下アマエビとさせていただく。新潟の人、ごめんなさい。

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中川漁業さんの船に乗せていただきました。集合は夜中の12時30分!

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乗組員は全部で6名。すでに黙々と準備を開始している。

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本当は二日前に乗船するはずだったが、大荒れで延期に。そしてようやく出船したこの日もまあまあの風でした。

IQとはなにか

さてIQとはなにかという話だが、個別漁獲量割当制度のこと。漢字の意味を考えるとなんとなくわかると思うが、平たく言うと、獲り放題・早い者勝ちの漁をやめて、漁業者ごとに年間何キロまで獲っていいかを事前に決めるという、アウトプット(出荷量)をコントロールするシステム。水産資源を獲りつくして枯らすことなく、持続的に活用するための制度だ。

漁場は佐渡と新潟の間の佐渡海峡で、このエリアでえびかご漁をしているのは、赤泊にある4つの経営体のみ。底引き網によるアマエビ漁との競合もない。またアマエビは移動範囲が狭いため、取り残した分がそのままそこに残るので漁師側のメリットがわかりやすいなど、IQを試験的に導入するには適した場所ということで、この赤泊のエビカゴ漁がIQのモデル事業として選ばれたのだ。

IQの肝となる漁獲割当量だが、ここのアマエビはマグロやウナギのように資源量が激減しているという段階ではない。そこで、まず赤泊の各経営体(船を所有する会社)ごとに、過去5年間の漁獲量実績から一番多かった年と少なかった年を抜かした3年間の平均をとり、その98%でスタート。そして今後の展開として、科学的な根拠にもとづき漁獲枠を設定するための準備が着々と進められている。

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宇宙船のコックピットみたいな操船席。

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予報通りまあまあの揺れで、この取材をコーディネートしてくれた佐渡在住の海野君は速攻ダウン。

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