物語の続きは―――、街を歩いて探してみよう

さて私も、物語の続きを読みに出かけてきました。

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国立駅からスタート。

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地図を頼りに物語の場所へ向かいます。(クリックすると拡大します)

物語の紹介文から想像が膨らむ。お店の雰囲気はどんな感じか?店主は男性?女性?などと考えながら歩いていると、本の中と現実の世界が二重になって、足元がなんだか覚束なくなってきます。地図にプロットされた場所に近づいてくると、周辺の店舗すべてに「ここなのか?」と何度も疑いをかけて歩いていくので、どうにもテンションが上がってきます。

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ついに発見!茶花と山草の店「千草」にたどり着きました。ここが7坪の更地だった場所とは。初めて来たのによく知っている気がしてしまう。

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ちょっとドキドキしながらお店の人に話しかけてみます。

『草陰の小部屋』の主人公は気さくな女性の方でした。座布団を勧めていただき、続きをたっぷり伺います。その内容は―――、やはり本人から伺うのが一番なので割愛しますが、物語の続きを口述してもらうという体験はかつてないもの。お話を伺いながらも、「これは現実なのか?」という思いが時折頭をかすめていきます。

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お店の屋上も案内していただきました。この建物、実は「イナバの物置」に外装を施したもの。期せずして「イナバの物置」の屋根に乗りましたが、コマーシャル通り頑丈でした。

それにしても物語の場所を探しながら歩いていると、街にあるすべてのものが意味深に見えてくるから不思議です。お店はおろか、すれ違う人や犬までもがいわくありげに見え、国立の街がぐんと厚みを増していく。複層になった街の、ある一つの物語の中のパラレルワールドを歩いているような、かつてない感覚を呼び起こす体験となりました。

プロジェクトのこれからについて、木村さん曰く「本が完成したら終わりではなく、これが始まり。次は読者の方からのフィードバックを街へつなげるべく、ワークショップを随時開催していきたい」とのこと。『国立文庫』に興味を持たれた方は、プロジェクトHPの更新情報をまめにチェックすることをおすすめします。

現在、『国立文庫』は「ほんとまち編集室」がある「国立本店」で頒布していますが、既に在庫が僅少な状態です。この先増刷の動きもありますが、もし在庫が尽きてしまった場合でも、ここで本をレンタルすることができます。気になった方、まずは「国立本店」へ足を運んでみてください。新しい街の体験が待っています。

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国立駅より西へ徒歩5分の場所にある「国立本店」。本や街に関する様々なイベントやワークショップが開催されているのでこちらもぜひ。

【参考サイト】
国立文庫プロジェクト
国立本店(ほんとまち編集室)
TAKEYO KIMURA WORKS

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