ワタノハスマイルの本

このワタノハスマイルは各地を回る展示に参加するだけではなく、一冊の本で楽しむこともできる。

ハローブックスにも犬飼さんのサポートとして参加していた担当編集の金谷仁美さんに、本にまとめた経緯を伺った。

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「ワタノハスマイルと私の出会いは震災から1年を過ぎた頃でした。オブジェと子どもたちと犬飼さんにとても興味をひかれ、ワタノハスマイルを本にしたいと犬飼さんにお伝えしました。

その後、犬飼さんと共に石巻へ何度か訪れ、ワタノハが生んだ子どもたちとのワークショップに参加し、どのようにしてこのオブジェ達が生まれたのかを実際に体験、見学させてもらいました。震災から1年過ぎたとはいえ、まだまだ復興にとりかかっている最中でいたるところ傷跡だらけ。しかし、そんな石巻は彼らからしたら見慣れた風景のひとつで、子どもたちと犬飼さんは本当に楽しそうに卓球やサッカーなど、普段の子どもたちの遊びをしながら、オブジェ作りを続けていました。『未曾有の体験』といった言葉だけでは片付けられない思いをした子どもたちの笑顔や、彼らと遊ぶ犬飼さんのたくましさを見て、震災が生んだものだってあるんだ、あーこれやっぱり本にしなきゃだめだなと強く思ったことを今でも覚えています。

『ワタノハスマイル─笑顔になったガレキたち─』は、2013年10月10日に青幻舎から出版へと辿りつきました。今では私もワタノハ応援団の一員として、展示やワークショップを手伝ったり見にいったりしながら、この本とオブジェと一緒に旅しています。まだまだ実際に作品や本をご覧になられていない方もたくさんいらっしゃるので、この終わらない旅を今後も続けていきたいと思っています」

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ワークショップで使用する漂着物を洗う金谷さん。

犬飼さんは今年の11月から北海道津別町に拠点を移すとのこと。ワタノハスマイルの活動、漂着物や廃品を使ったワークショップを続けながら、シゲチャンランドの大西重成さんと北海道におけるアイヌ文化以降の新たなライフスタイルとモノ作りを目指し、アート・デザイン・クラフト・日用雑貨・ファッション・食などを視野に入れたアートコミュニティを作っていくそうだ。

これから本格的に寒くなるっていう時期に北海道へ引っ越す犬飼さん。なんとなく、犬飼さんらしいなって思った。

【参考サイト】
ワタノハスマイル
犬飼とも・ブログ

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