席が埋まりいよいよ発表会がはじまった。はじめは、会場を提供するルクセンブルク大公大使がご挨拶。

miri_beatrice
ルクセンブルク大公国大使のベアトリス・キルシュさん(右)

ルクセンブルクは、金融だけじゃなく、ミシュランの星が日本に次いで多い、美食の国なんですと紹介。

pain_luxemburg
人の形をしたパン(ボックセメンチェン)。食べてみたい

ルクセンブルク紹介の後、いよいよ本題、チョコの時間です。

完全取り寄せのチョコカタログ

チョコカタログは今年で販売20年目。その間ずっと1人の女性がカタログに載せるチョコを世界中から探し出している。バイヤーは、「ミリさん」こと木野内美里さん。
もともとチョコ好きというわけではなかったけれど、入社後たまたま担当になり、同じ業務に携わっているという。

mirisan
チョコの味やパッケージで国名を当てられる技もマスターしたミリさん

20年前の日本は、今ほどのチョコブームはなく、ゴディバを見かけるようになるかどうかという時代。高級チョコがいま日本の一部でブームだけれど、その盛り上がりには少し驚いてもいる様子。

1年の半分をチョコカタログ業務に費やし、残り半分は別の業務に携わる。

「世界のすごい田舎の田舎にいって、すばらしいチョコレートに出会うこと」。ミリさんは今、その土地のローカルチョコレートを探して世界中を巡っている。

世界各国からフランスのショコラティエの元へ修行にいく人が増え、例えば10年前まではベルギーとフランスのチョコの違いを見分けるのは簡単だったが、ベルギーでもフレンチスタイルのチョコをつくる職人が増え、都会のショップだと、なかなかその国の独特さをもった古典的なチョコを探すのが難しくなったそうだ。

機械がつくるチョコではなく、手づくりチョコの作り手を探す。ミリさんが訪ねて行き、パートナーとなったチョコ工房は、1人もしくは2人で作っているところがほとんど。日本などへの輸出はもちろん初めて、というお店もたくさんある。

今年のカタログには、17カ国、83のショップのチョコが載っていて、それだけの人たちと交渉し、カタログ撮影からカタログ校正まで、すべてに関わっている。

各国のチョコレートとショコラティエを写真とともに次々紹介。

miri_slide1
ルクセンブルクのケーキ&お惣菜屋さん、オーバーバイスから紹介開始

miri_slide2
「このショップのためだけにルクセンブルクに行ってもいい」お店

カタログで取り扱うチョコは、ここ数年日本でも注目を集める bean to barのチョコもあり、パッケージがすごくかわいいチョコや、フレーバーが楽しいチョコ、など、ありとあらゆるチョコをミックスして紹介しているそうだ。

ほどなくしてチョコが運ばれてくると、会場がいい香りに包まれた!

miri_tasting
ディスプレイされてたお皿がきたー!「食べたい」と「話に集中したい」の葛藤がはじまる。説明は続きます。

「若いショコラティエがどんどん出てきていて、注目すべき国!」と熱く紹介されたのはハンガリー。

miri_hungary
チョコの注目国

健康志向からダークチョコが消費される傾向にあるカナダでも、すばらしい作り手に出会ったそう。

miri_ichigo
すばらしいと絶賛のカナダチョコのひとつ、チョコレートアート。いただきますっ!

ドイツ、オランダに続き、見てみたい行ってみたいと思ったデンマークのショコラトリーがこちら。

miri_trees
寒いデンマークに暑い国のカカオの木を温室で育てて研究する徹底ぶり!!(ピーターバイヤー

日本に最初に紹介したのがミリさん、というチョコがけっこうあることもわかった。イギリス王室御用達のチョコレートも「日本初上陸」として紹介したのはミリさん。私はデパートの催事でみたけれど、箱が美しかった。

話を聞きつつ、内容を忘れないうちに味見もしたい。そんな葛藤の中、繊細さに驚いた一粒がこちら。

紹介国最後のフランスで、職人契約という契約を約30年前に結び、いまでもずっとその作り方を守っているというチョコキャンディー。お皿にくっついてとれなかった!

miri_caramel
Le Négusの飴。膝の上の体温であたたまったのか、お皿にくっついてとれない!「とけます」と言われていた通りだった!

説明にうんうんと頷きながら、チョコの味わいに集中するの、難しい。

ところどころ抜けてしまった説明をもう一度聞きたい。

あ、次の国の説明が始まった!……とそわそわしているうちに「一晩かかりますので」と、紹介タイムが終わってしまった。

miri_3choco
時間内に終わらなかったテイスティング

「日本人は食に対してすごく冒険心が旺盛。いろんな味を食べてみたいという積極的な姿勢は日本人がダントツ」とミリさんが言っていたが、一晩中でも説明を聞いていたかった。

カタログは発表会当日にはまだ出来ておらず、後日届いた。

miri_collection
発表会後、家を片付けていたらチョコのチラシがかたまりで出てきたので記念に写真を撮ってみました。2007年くらいの

miri_catalog
「運命の、ひと粒。」2016年度版カタログ

miri_happyoukai
9月末の新作発表会の様子もカタログに載ってた

ネットでは年をまたいでも注文できるけど、申し込み用紙(紙)では2016年12月21日が締め切り。約3ヶ月待つと、チョコが届く。

カタログには気になるチョコがいくつもあって、選びきれない。

ハンガリーのホットチョコレートも、オランダの唐揚げサイズの大きなクッキーチョコも、ドイツのバウムクーヘンも気になる。もちろんバナナの皮でできた箱に入ったデンマークのチョコも気になってる。

気軽に食べられるポップなチョコやリラックスしたいときに食べるやさしいチョコ、ボンボンショコラだけでなく板チョコ(タブレットと呼びますね)、どっしりかまえて植物としてのカカオを感じるチョコレート、チョコのクッキーにキャラメルまで、ああ、本当に幅広いチョコの世界。

バイヤー歴20年のしごとの話をもっと聞いてみたかったけれど、きっと、それぞれのショコラティエの元に行き、話を聞いて、一人一人の職人との付き合いを続けていたら、気づいたら20年経ったのではないか。ミラクルが起こったら、買い付けにもついて行きたい!チョコ好きな方の話はいつまでも聞き飽きない。これからも作り手を感じながらチョコを食べます。

【参考サイト】
幸福のチョコレート|フェリシモ

【関連記事】
ブロガーmeetsチョコレボ!!~チョコレートレボリューション~ 地球のココロ×CHOCOREVO イベントレポート
一年で最も忙しいクリスマス前のパティシエを密着取材した
七面鳥の丸焼きという冒険に挑む

1 2

ピックアップ

tandoor08

楽しい!おいしい!ケータイタンドールの魅力
ケータイタンドールと名付けた調理器具。魚も肉もジューシーに焼き上がるそう!

このページの先頭へ